ネタバレというか、なかなか本編が先に進まないせいで出せないのですが、のんちゃんとカナはおばあちゃんとお母さんと暮らしてました。
二人とも事故で同時に亡くなって、それから初めての十五夜の話。
本筋ではあんまりいちゃつかないので、ちょこちょこ番外編でも書こうかなと思ってます。
次の更新は、たぶん来週の水曜日までにはできるかと。
拍手も新しくするつもりです。
「のんちゃんほら、十五夜だよー綺麗だね」
「………………」
「どうしたの」
「お団子用意してない…!!お月見って今日だっけ!?」
「お団子?いいんじゃないの別に」
「よくない!毎年お団子とススキ用意ちゃんとしてたのに…今からお団子の粉買ってくるからカナ家の裏からススキ取ってきて」
「取ってくるのはいいけど…お団子は出来てるの買ってくればいいじゃん」
「だめ!……毎年ちゃんと用意してたんだから、今年もちゃんとしなくちゃ」
「…………それは?ばあちゃんと母さんがいなくてもってこと?」
「………………」
「のんちゃんのちゃんとしなくちゃ、って、なんか変なの。お月見なんだから楽しくないと意味ないんじゃないの」
「……そうかなぁ」
「そうだよ、もうばあちゃんはいないんだから、月見団子の代わりにポテチ食べても怒られないんだよ」
「いやそれはどうかと思う」
「いいからほら、行こう、月見ながら」
「…別に手を繋ぐ必要は……」
「月綺麗だねぇ、手を繋ぎたくなる月だね」
「……変なの」
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